先日、お取引先の社長とお話していたときの事です。いつも他愛もない話などで盛り上がったりするのですが、仕事の話をしていたときに業務上のことで漏らしていた言葉があります。業務上のお願いをされた後に言われた言葉がずっと心の中に残っておりましたので、記載しておきたいとおもいます。
「こういっちゃあなんだけど、あんまり従業員のこと信用してないんだ。」
そこの従業員の仕事振りを見ていると、些細なミスから、どうしてそんなミスをするのかといった具合に、たしかに注意力の散漫などが見受けられました。私もミスを見つけるたびに、取引き先ながら注意したりします。仕事内容にムラがあったり、優先順位がバラバラになり途中で止まっていたりと様々です。ではなぜそのような事が起こってしまうのでしょうか。
リーダーシップをとる人が設定されていない
そこでの従業員の業務内容の全体を見てみると、きちんと部門も分かれ、作業工程も分かれています。一見効率の良さそうな感じにも見えますが、誰が指揮を執っているのか、どのような作業工程で進めていくのかといった、肝心な部分を任されている人が見受けられませんでした。そこでは社長自身が全部を目配りし、全体を指揮しているように見受けられました。
統率力の面ではこれで良いのかも知れませんが、会社全体を機能させていくには大問題です。これではまず社長自身が常に現場にいないと成り立たなくなり、現場にいる人達もなにかある度に社長に確認を取ってからといった、作業効率の面でも非効率になっていきます。
せっかく部門分けされているのですから、その部門置きにリーダーを選出し連絡網の要となる人材を選出すべきです。リーダーを決められないようでしたら、まずはその日その日で選出して任せてみるのも良いでしょう。その中で適している人を選出していけば良いでしょう。
管理職レベルでは言葉の伝わり方や重みが変わってくる
たとえば従業員でしたらそんなに発言に気を付けることはしなくても良いでしょうが、管理職になってくると職権もある為、同じ発言であっても受け止め方や世間的な影響力も変わってきます。最近話題になっていたある問題での社長の発言ですが、メディア等で改善費用を全部負担致しますと公開しておりましたが、発言内容に注意しておかないと会社が倒産の危機に追い込まれかねません。それだけ影響力があるということを肝に銘じて心掛けるようにしてください。
以上のように、上記のような発言をするのは経営者レベルの人達は絶対に避けるべきです。自身によってその会社自体の価値そのものを下げてしまう恐れや、従業員離れといった経営に悪影響を及ぼしかねません。役職者の低い位置の方ぐらいまででしたら、そんなに大事にまで至らない言葉でしょうが、それでもあまり好ましい言葉とは言えません。
言葉の重みや大切さを学び、皆さんのモチベーションを上げる努力を心掛けるようにしてください。
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2021年 4月 18日
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