今や会社にとって、組織図というものは欠かせない存在と言っても過言ではないでしょう。組織図とは一言で言うと部門分けみたいなものと考えてください。会社のトップがいて、そこから枝分かれのように分かれていき、末端までの部門を構成していくイメージです。松下電器創業(現パナソニック)の松下幸之助先生が最初に考案されたものと知られています。松下幸之助著者の「道をひらく」はおすすめです。
組織図があるからこそ、メリットは色々出てきます。今では組織図が無い会社は皆無なのではないかと感じるぐらいです。個人経営での小規模経営ではないかも知れませんが、それでも従業員がいる限り役割と言うものは存在します。以前の組織図を構成することの重要性の記事もご覧ください。それでは組織図について考えてみます。
目次
組織図の必要性【会社を健全に維持するために必要なこと】
組織図を構成して得られるもの
部門別による役割分担の明確化
よく一般的に存在するのが多数ありますが、リスト化すると以下のようなものがあります。これらの上層部には、それぞれの本部や本社、支社や支店と枝分かれしていきます。
- 経営企画部
- 総務部
- 営業部
- 人事部
- 購買部
- 事業部
表記の仕方は様々で、本社で表記する場合は会社全体を纏めた表記、以外であれば支社や支店ごとの部門分けした表記の場合が多いです。特に支店毎の人数構成が多い場合は、後者のパターン表記が多く感じられます。
グループ全体の組織図はもちろん必要ですが、支店や支所ごとの詳細に分けられた組織図は必要です。組織図を構成する最大のメリットは、役割分担の明確化であり、責任の所在も明らかにでき分けられることです。部門ごとに管理職を備えることで、全てが効率化され向上していきます。
組織図で分けたにも関わらず統制が取れていない場合は、もっと深堀して部門分けする必要があります。経営企画部にしても人数が多すぎたり纏まりがなければ、経営○○部といった更なる部門分けが必要になってきます。部門別により、人数が多すぎても少なすぎても纏まりがなくなりますので注意してください。常に最適な人員体制にしておきましょう。
連絡網の優先順位の明確化
部門分けの構想がある程度定まりましたら、組織図を構成していきます。組織図=連絡網でもあるとお考え下さい。この場合、基本的にピラミッド型で考えながらグループ構成していくと、割と考えやすく纏まりも早いかと存じます。
通常、組織図とは上から下へ、ピラミッド型のように構成していくものです。基本はトップダウン形式で構成していきますが、現場部門の優先順位も考えながら構成していきましょう。主要現場に重きを置くことが大事であると私は考えているため、幹となる現場を最優先で構成することが大事になります。
間違った構成をしてしまうと、連絡網が上手く機能しないばかりか、現場も上手く回らなくなり余計な手間と時間ばかりが掛かるようになってしまいます。なるべく時間の効率化を図る為にも、まずはどのような組織図=連絡網を構成したら良いのかも常日頃から考えておきましょう。
統制力を高めるための明確化
冒頭にも述べましたが、小さい個人経営者の場合は組織図が無くても経営には支障ないかも知れません。しかし、会社の規模が大きくなるに連れて、組織図を構成しなければ会社として機能しなくなりつつあります。統制が取れなくなってしまうからです。
部門に対して多すぎる人数の場合、仕事の効率化にも影響してきます。生産性が悪くなってしまうということです。部門別に適正人数を割り出し、人材育成し、きちんと目標設定やタイムスケジュールを組むことによって生産性も向上していきます。生産性に関してはモチベーションを高く維持することも大事になってきますので、その点にも配慮しながら組むことになります。
人数が多くても少なくてもダメであり、実はなかなか難しい問題ではあります。現場管理者を設定してきちんと管理することで改善出来ていくでしょう。管理者設定が最も重要になりますので、事前に適性検査やテストを行うようにしましょう。部門に対する業務能力と共に、管理者としてメンターとなる人材が最重要になってきます。コミュニケーション能力は特に必要ということです。
対会社での自己プロフィールの明確化
一般的には名刺を所持しておくことが一番早い自己PRになります。対会社同士で初めて顔合わせする際にも、名刺交換しているのが一般的です。部門が明確になっている場合、名刺にも当然自分の役割や部門を明示してあることでしょう。部門まで明確化することで、信頼性も生まれ始めてきます。
渡された人が困るパターンとして、名刺を渡されたときに部門や役割が不透明な場合です。事前にある程度会話をしているならまだしも、会ったばかりの人の場合には名刺の役割は重要なものとなってきます。最悪の場合、その名刺交換以降の接点が無くなってしまったりすることもあります。名刺に限らず、初対面での印象はそれだけ重要ということです。
名刺が無い方であっても、普段より自分からアプローチしておくことで好印象を持たせることが可能になってきます。名前、仕事の質、コミュニケーション力、信頼度を高めることにより、あなた自身の価値が上がり注目されるようになってきます。次へのステップアップが待っていることでしょう。
組織図は会社の未来を決める
組織図がしっかり構成されていると、会社の信用性も増してきます。効率的な繁栄を求めることも良いことですが、一人一人の育成と存在価値を高めることの方が重要だったりします。どんなに大きな企業であろうとも、たった一人の大きな過ちで経営そのものが大きく傾いてしまう可能性もあるためです。組織図が無く大事なポジションに不適格な人材が居た場合、万が一の不測の事態もありえるかも知れません。
適材適所に人材を配置し、グループのリーダーを設定、情報がきちんと行き渡るような環境が望ましいです。一人一人の役割や業務内容の明確化を図り、きちんと育成期間に時間をかけ、会社と共に育んでいきましょう。
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